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オシムが語る

シュテファン・シェンナッハ,エルンスト・ドラクスル,小松 淳子,木村 元彦
集英社インターナショナル
¥ 1,680
JUGEMテーマ:読書
 

日本サッカーの代表監督としてチームづくりをしていた最中に倒れて戦線から離脱したオシム。なんでいまさらオシムなの?と我ながらよくわからず手にとった本だったが、ぶるぶるするほどよい本だった。

サラエボ生まれ。91年旧ユーゴスラビアが崩壊し、ボスニア戦争へと続く内戦へ突入したときのユーゴスラビアの代表監督でもあった。長い戦争の間、狙撃兵のうようよするサラエボに残る妻と娘とは生き別れ、もとより国はなくなり、大勢の友達が亡くなったという壮絶な人生を送る人だったなんて、全然知らなかった。
「人生が私を哲学者にした」というように、バルカン半島の血の歴史を身をもって体験し、多民族を受け入れていたサラエボの文化を忘れず、世界中が熱狂するサッカーというスポーツに大きな希望を持ち続ける。そのオシムが語る人生、サッカー、経済、宗教に対する言葉は、
すごい重みと説得力を持って迫ってくる。

インタビュアーがスポーツ記者じゃなくて、社会教育学者と緑の党員でというのも、単なるスポーツノンフィクションのレベルを超えている。書棚はスポーツコーナーにあったけど、社会学とか政治、宗教、どの棚にあってもおかしくない。
またところどころに、サッカーをめぐるさまざまな人々のことばが引用されていて、サッカーを哲学的に捉えようとする姿勢もオシムの深い言葉とつながっている。
たとえば、
「サッカーの試合は、相手チームがいるために何もかも複雑になる」ージャンポール・サルトル
とか。

大きな身体を折り曲げながら、しょうもない日本の記者たちに辛辣なジョークを浴びせていたオシムに、もっともっと日本を鍛えてほしかったな。(さかぐ)

序文の言葉がこの本の特徴を言い尽くしていると思うので抜粋。

「インタビューを重ねるうちに、彼の口をついて出た、搾取、人種差別、戦争、そして社会の狭量と侮蔑と冷淡さに対する非難。オシムの言葉を書き留めていたら、寛容と多文化へのオマージュができあがった」 
−シュテファン・シェンナッハ、エルンスト・ドラクスル −
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「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史
評価:
鴻上 尚史
大和書房
¥ 1,470
(2006-06-10)
Amazonランキング: 9335位
Amazonおすすめ度:
シンプルだけど奥深い
その通り
孤独に苦しんでいる人へ
孤独と不安のレッスン
「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史
大和書房

「ひとりぼっち」って言葉があるけど、「ひとり」に「ぼっち」が
くっついただけで、どーしてこーもさびし〜い響きになるんだろーか?
「ぼっち」という何とも断絶感のある擬音は、我々のやるせない
気持ちをかき立てさせられしまう。
じつはこーいう語源らしいけど。

そんなことはさておき、とにかく「ひとりぼっち」はさびし〜
んでもって、テレビを見たりとか、電話したりとか、メールし
たりするのが常人の常。
しかし、このごろ電車に乗ると老若男女みなさんよろしく携帯
電話の画面を覗き込んでるとゆーのはいかがなものか?

そういう光景って、きもちわり〜と、思ってしまう人への
「ひとりぼっち」の勧めの本、であります。

ついついテレビとかインターネットとか情報過多になってると、
そこで語られてることがいつのまにか自分の意見になってた
りする昨今、こういう「ひとりぼっち」でいる態度というのは
重要なことかもしれません。

って偉そーに書いてて、もしかしてワタクシめの今書いてるこ
とって、そのまんま「孤独と不安のレッスン」の受け売りだっ
たりすることに、ふと気がついたり・・・・やべぇ、ちゃんと
自分で考えて書いてるのかワタシ・・・・・むむむむ・・・・
・・あー混乱してきたぁ!

そーいう、ちとパニック寸前になったワタクシめはベルギーの
ダンスカンパニー・ローザスのpiano faseの映像の入ったDVDをかけて、まるで禅の修行めいたひたすら
繰り返す頭がグルグルしてしまうダンス(ちなみに音楽は
スティーヴ・ライヒなのら!)を一人でぼーっと見ながら逃避。
ふぅ〜
ちょっと自分がリラックス............

はい。少し自分を取り戻したです。

と、ローザスは置いといて、身体をリラックスさせる趣味を
自分で探して見つけなさい、ってことも「孤独と不安のレッスン」には
きちんと書いてあるのでごんすよ!

なんで、みんな2日ぐらい通話料ケチってこの本買って読んでみそ!
JUGEMテーマ:読書




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「すべてはネーミング」岩永嘉弘 他
すべてはネーミング (光文社新書)
すべてはネーミング (光文社新書)
岩永 嘉弘



名前を付けることって難しい。
子供の名前あたりなんかそうだし、みんなで何かやろう!って
時に、じゃあ名前どうする?っていうことはよくある話。
会社の名前なんてその最たるもので、知り合いが話のネタにし
ていた「有限会社 無限」なんてのは、ヒネり具合がワタシ的
にも好きだったりします。もちろん、好きだからといって働き
たいとまでは思わないが、近くでじーっと会社を見守り続けた
い、そんな気にさせられる名前。

はてさて、そんなこんなネーミングをプロの方々はどれほど悩
み悶え苦しみながらを生み出しているのか?

「すべてはネーミング」 (光文社新書)
岩永 嘉弘 光文社新書
広告業界に身を置き、洗濯機の「からまん棒」、雑誌「saita
」と、いかに商品を一目で分かるものとして名付けるか。その
実践の様子が著者の様々な体験をもとに、分かりやすく解説さ
れてます。
そっか、ネーミングって世の中の鏡だったりするのね〜!!
これを読むと逆に商品を買いながら、それぞれのメーカーや会
社が社会をどう読み解いて商品を売り出しているのか考えると
いう楽しみ?を発見出来るのでは??

それと
「ぐっとくる題名 」(中公新書ラクレ)ブルボン小林 中公新書ラクレ
題名を考察する本のタイトルを「ぐっとくる題名」にしたとい
うこのセンス。ズルいと言えば本当にズルい題名の付け方。一
本取られた感じであります。ああ
中身はというと、90年代に一世を風靡した曲「部屋とYシャツ
と私」から、カフカの遺作の「アメリカ (角川文庫)」まで、幅広く本や曲
のタイトルをコラム形式で読み解くこの本は、ちょっとした時
間つぶしにいいかも。
前記の本と同じく、ネーミングを不思議がって考える姿勢には
共通するところあり、です。

ちなみに著者の「ブルボン小林」(笑)というかた、知る人ぞ
知る別名を持っていて、実はれっきとした芥川賞作家さんだっ
たりします。
先日、「サイドカーに犬」という小説が映画化されたり、
「夕子ちゃんの近道」が大江健三郎賞を受賞したりと、
あんまり派手じゃないけど...........それなりに話題にも事欠かない
小説家の「長嶋有」、それが「ブルボン小林」の正体なのであります。


なので、この本の中には町田康ならぬ町田町蔵(INU)の「メ
シ喰うな」というアルバムタイトルについて触れている箇所を
見たときに、それだったら現在の本業の「パンク侍、斬られて候」 (角川文庫)とか「爆発道祖神」あたりのムチャクチャなタイトルを挙
げてもいいのでは、とも思ったりもしたけど、同業の芥川賞作
家さんなので、あえてそこは外したのかしらんと、ちと邪推..........
ちなみに文章ではない町田町蔵の音楽でしたら、町田町蔵+北
澤組の「腹ふり」をあたしゃ一番オススメです。「ミラーマン
」などという、これまたふざけたタイトルの曲が入ってたりし
てます。

つーか町田康の小説って、実は私、まだ読んだことありません。
ごめんなさい。ペコリ。
(サネネ/ア−チスト志望)

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『詩は友人を数える方法』長田弘
詩は友人を数える方法 (講談社文芸文庫)
詩は友人を数える方法 (講談社文芸文庫)
長田 弘

淀みがなく、読者の頭に直接刻み込むような文章、長田弘はそ
んな本を書き続けている人だ。
なかでも長田弘がアメリカの田舎を車で移動しながら、詩とと
もに綴られた本「詩は友人を数える方法」は、僕の家でも、ち
ょっと手垢の付いた本になりながらも、台所や寝室やリビング
などを小さな旅をしつつ読まれ続けている。

どこにでも持ち運べて、かつ読むことが出来るメディアとして
登場した本は、いまやお気楽な娯楽や気晴らしのための大量消
費物、さらには流通業界における商品の意味合いがますます大
きくなってきた。けれど、そんなこととは関係なく、本の真摯
たる内容のおかげで、どこにいようが「襟を正して、本と向き
合って読む」という本が存在することを忘れてはいけない本が
たまにある。

例えば、最初の章である「オープン・ロード」の最後は、こん
な感じで締めくくられる。

詩人は引用されるために存在するのであって、語られるために
ではない。そういったのは、思想史家のハンナ・アレントだっ
た。旅し、旅をつづけて、風景を読みながら、詩を読む。そし
て、その詩を読んで、その言葉に、ここにこのように感じ、こ
のように立っている人がいるという、確かな感覚を覚える。旅
にあって、詩は、おもいがけなく親しい言葉に、差しで出会っ
た場所だった。詩は人を孤独にしない。詩は友人を数える方法
だ。

他にも、「アナザー・カレッジ」では音楽家のジョン・ケージ
や画家のロバート・ラウシェンバーグ達が講師を勤めたブラッ
ク・マウンテン・カレッジの様子が語られたり、「アンクル・
ジョン」ではマルカム・ラウリーの著書『活火山の下 (1966年)』をベー
スにしながらロバート・クリーリーの詩が引用される。
そういえば、ロバート・クリーリーの詩は、この前に買ったピ
ーター・ガーランドの" The Days Run Away"(TZADIK 7053)の
ライナーにも引用されてたっけ、と思い、久しぶりにCDをかけ
て聴いてみると高橋アキの静謐なピアノがポロリ、ポロリと僕
の部屋を響き渡っていった。

読んでいる間は、旅をする必然性を感じなくなってしまうほど
の表現力を持つ本だけれど、逆に一人旅という非日常の中で自
分の片隅に携えていると、道中の心の支えになる本になるに違
いない。いや、そんな旅云々すらさておいて、普段から非日常
と日常の境目が分からなくなって生きている人にこそ、最高の
本なのかもしれない。
posted by サネネ(アーチスト志望)



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ウンコな議論 山形浩生訳
ウンコな議論
ウンコな議論
ハリー・G・フランクファート

ウンコ×山形浩生
どんなスカトロ本か(どきどき)と思いきや、
れっきとした哲学書です。
ウンコ議論=英語のBullshit、でたらめ、戯れ言(山形訳では”おためごかし”って、おぉ美しい日本語だ!)という意味だけど、世にはびこる「ウンコな議論」、なんで人はウンコ議論をしたがるのか、その役目はなにか、そんなことを延々と分析しているのはハリー・G.フランクファートという道徳哲学の専門家。
この本、決してウンコ議論が悪いといってないところが面白い。ウンコなんかキライ!とピュアぶる人は、衝撃の結論にぶっ飛ばされる。そして本の半分を占める山形流訳者解説も、これまたウンコまみれの現代を生きる勇気を与えてくれてよい。薄くてすぐ読めるし、名著名著。
この原書を探してNYの本屋さんに行ったら、レジの脇にコーナーができててびっくり。小さなハードカバーの黒い本に金字でうやうやしくタイトルの”On Bullshit”。ユーモアがわからんとウンコもわからんね(さかぐ)
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乙女の金沢
乙女の金沢―カフェ、雑貨、和菓子、散歩道…かわいい金沢案内
乙女の金沢―カフェ、雑貨、和菓子、散歩道…かわいい金沢案内
編集:乙女の金沢制作委員会

金沢にあるバー「彗星倶楽部」にて読みました。ここのオーナーの中森あかねさんはアーティストで、この本の中でも推薦者の一人として金沢のおすすめどころを紹介しています。
アーティストや職人、カフェオーナーといった、金沢のカルチャーを知り尽くす人たちが、それぞれとっておきの金沢を紹介。伝統的な古いものから現代の新しいものまで、いい!と思うものを見つけては生活の中にうまく取り入れるセンスがいい。金沢の人はこうやって暮らしを楽しんでるのだなあ、うらやましい。加賀野菜を使ったレシピ、なんていうすてきなページもある。
これから金沢に行く人にはぜったいお薦めの本だけど、金沢にいったことのあるヒトにも懐かしい本。お気に入りの場所がのってるとうれしかったり、見逃しているものもいっぱいあってくやしかったり。
私もかつて住んだことのある街。この次は、この本片手に知らない路地へ足を踏み入れてみたいな、乙女風。(さかぐ)
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about Book Battle
Book Battle

アートと、酒と、薔薇じゃない読書の日々。
バイリンガルアートマガジンvoid chickenの
サボ&さかぐが本を持って殴り合うブック・バトル! じゃないよ。





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